『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

序章   「セイクレッドスターへの旅立ち」    by アトランティスのトート 

 これから皆さまに語るお話は、皆さまの心の中にある、

あらゆる一切の概念を白紙に戻し、心を空白にして、

お話を理解されれば良いと思います。


 さもなければ、この「普遍なるもの」は、あなた方の心の中に浸透するものでもなく、

また、心の源、栄養にもならないのです。


 皆さまの魂のなかに眠る、本質なる光の根源 

「セイクレッド・スター」 “聖なる星” それを求めて、

その本質を再発見するために、ここに章を進めてみましょう。



 人は皆、本質に気づきたいと願いつつ、自分の魂がどこからやって来て、

どのような目的を持って今、生きているのか、それを知りたくて、

皆、暗中模索するのが現実であることは、ご存知でしょう。

 人々が、多くの現実を知りつつも、何か心の中では、本質とは掛け離れて。


 何か、心を満たすもの、魂を満たすもの、それが何であるのか。

 そこに心の安らぎがあること、魂の安らぎがあること、安らぎの星があること、

それを知りつつ、皆、生老病死という苦しみを持ちながら、それぞれの人生を、

送っていることと思います。



 このような人生のなかで、本質的な疑問に対する問いかけ、それは、

皆さまがいつも心の中に、ふとした瞬間、心をかすめて出てくることでしょう。


 ちょっとした人の言葉、または、自然の、風のそよぎや、鳥のさえずりなどに、

そして、花の美しさの中に。何か、心をときめかすものを、

感じ取っているはずなのです。



 それが何であるか、もっともっとあなた方の魂、精神、心の中に、

深く深く眠る本質を探ってゆきたいと思います。



 その本質が何であるか、それを知ることは、

あなた方にとって生きる糧でもあり、人生の目的を再発見する、

良い機会でもあるのです。


 人々は、常日頃から、なにが本質であるのか、なにが真理であるか、

何が普遍なるものであるか、それを知りたくて、

あなた方は、日々の生活のなかで、学ぶ機会を与えられているのでございます。


 今この章を通して、心を空白にし、本質に迫ってゆこうではありませんか。


 第一章を始めるにあたって、あなた方の地球上における物理学や、

科学、数学、哲学、宗教、それらに植え付けられた一切の概念をはずし、

考えを進めてゆきたいと思います。




 あなた方が存在しているのは、

この地球における、「あなた自身そのものに起因する」ことなのでございます。


 あなたが存在するということが、

「あなた自身の認識がある」という概念が生じるとことと思います。


 別の言い方をすれば、「我思うゆえに 我在り」ということでしょう。

 このギリシャ哲学の考え方は、人の心の本質そのものを掴んでおります。


 というのは、いかなる物理法則であろうと、古典力学の法則であろうと、

電磁力学の法則であろうと、相対性理論であろうと、それは、

「あなた方が見える、そう認識させられている、あなた方の現実における

観念に過ぎない」、ということです。


 「あなたが今、存在していることが、この、全宇宙界を、

存在せしむるものになっている」、ということを再認識していただきたいのです。



 物質が有るから、あなたが在るのではなくて、

肉体が有るから、あなたが存在するのではなくて、

この地球が在るから、あなたが存在しているのではなくて、


 もっと違う観点で捉えていってほしいから、今、

新しい視点から物事を見つめるように、方向転換されることを期待しております。



 あなた方の中に眠る、深い深い層にある意識界というのは、

宇宙の概念から言うと「無限」ということ。


 宇宙も、無限なる、多次元宇宙であるがゆえに、あなた方の意識界も、

無限の多次元界を形成しているのです。


 この、多次元界の中に、あなたが身を置いたとき、

本質的なるものが、ひとつひとつ見えてくるのでございます。



 科学というものは、仮説から検証、そして実証へと進む、

実利的な方便論ではあります。


 また、哲学というものは逆に、意識面から法則性を仮説立て、

そして、検証、実証への道を歩む。これも方便論ではあります。


 どちらも方便論なのですが、その共通の論法のなかに、

何か、あなた方が、もっともっと知るべき本質なるべきものを、

探し当てれば良いのです。それが見つかればいいのでございます。


 科学でもなく、哲学でもない。

 その中間にある何か、本質的なるものを探り当てられれば、

答えができてくるのでございます。



 この地球上においては、みな、二極性というものに支配され、

右があれば左がある、プラスがあればマイナスがある、

そのような二つの局面でしか、物事を捉えられない習慣を作ってしまったのです。


 それは、あなた方の物理的な、微粒子の法則、電子、陽子、そこにスピンという、

回転性がもたらされたために、ひとつの回転方向というものに対しては、

また、逆の回転方向を取らざるをえない。


 つまり、ひとつの方向が生まれたら、またもうひとつの方向で、

バランスを取るという、「宇宙の理」から来るものです。


 それはあなた方が、そのような法則を作ってしまったからなのです。

 もともと物理法則に、支配されるべきものでもなく、


今、あなた方が肉体に支配され、肉体を維持するために、

衣・食・住という、三条件が無ければ、生存もおぼつかない。そのような条件を、

必要最小限の条件を、作ってしまった―。という、既成概念によるものなのです。



 あなた方はなぜ苦しむのか、そして悲しむのか、

そのような概念は、もともと無かったことなのです。


 宇宙の本質から見たとき、人の発生する感情領域というものは、

もともと存在していなかったのです。



 このことはまた後に、詳しく述べることにいたしますが、

あなた方が、長い、長い間、意識界を創作していった、結果によるものなのです。


 本質的には原因と結果、その法則に支配されてしまったのです。



 原因と結果というのは、

宇宙には存在していない「時間」という概念、

その中にあなた方は閉じ込められてしまっているのです。


 本来の意識界には、時間という概念は、まったく無いのです。

あなた方が、今、存在するということすら、あり得ない世界でもあるのです。


 「有ると思えば有り、無きと思えば無きもの」


「有と無、無と有」 二つの局面が織り成す、創作の世界に、

あなた方は埋没してしまっているのです。



 「有」・「無」という概念も、もともと存在なきもの。

根本原理においては、有も無も、無きもの。

 すべてはひとつ、「ワンネス」という考え方に、帰結するのでございます。


 「ワンネスと」いうのは、あなた方が 

「一なるもの」、一なるものであるがゆえに、すべての中から一なるものを求め、

その答えを、未来永劫に渡って、探し求めるという、終わりなき旅をしているのです。


 それはあなた方が、創作した物語の世界に遊んでいるだけなのです。



 本質というのを、もっともっと深く知るためには、心のあらゆる側面を、

知り尽くさねばなりません。


 つまり、あなた方が作り上げた時間軸という、創作されたストーリーを、

自己の意識の流れの中から、追体験しなければ、

本質が見えないようになっているのです。



 心を深く見つめ直す、精神性を強く思わざるを得ないとき、

あなた方の中にある魂の叫びを、あなた方はいつも感じ取っているのでございます。



 心の中にある魂の叫び、それは、普遍なるもの。

 普遍なるものは何であるか。それを希望の光として、希望の星として、

あなた方は求め続けているのです。



 その答えを探求するために、これから長い長いお話を、

聞いていただかなければなりません。


 なぜ、そうなってしまったのか、そして、どうしてこのように、

複雑な宇宙が出来てしまったのか。

 それらの謎を、明快に紐解かねば、皆さまに混乱を招くだけなのです。


 すべて理路整然とした、宇宙の一定の法則の中から、

このような現実を作り上げたということ、作り上げてしまったということを、

お話したいと思います。


 宇宙はビックバンから始まり、インフレーション宇宙を形成し、

さらに宇宙は膨張し、無限の成長を続ける。しかし、ある一定の限界が来たとき、

また宇宙は収縮し始める。そのような理論を、

皆さまはそれが本当に正しいのか、本当にそうなのか、考えたことがあるでしょうか。


 確かに、このマクロな宇宙を、宇宙法則を見ることによって、発見することによって、

あなた方の物理的な法則は、見えてくるわけなのですけれども、その法則の中に、

何が真理であるか、ひとつの、一定のルールのようなものを、発見されればいいのです。


 「それがすべてではない」ということも、あらかじめ念頭に置きつつ。

 マクロからミクロの世界まで、すべて一定のルールに従って存在いたらしめる、

そのような宇宙構成が出来上がっているのでございます。


 「宇宙というのは、あなた方が創作した意識界による、

投影されたスクリーン上の産物に過ぎない」のですけれども、

このことを、今詳しく述べても、まだ解らないと思いますが、

各章を追うごとに全体像が掴めればよいと思います。



 それでは真理と普遍なる、あなた方の“聖なる星”

「セイクレッド・スター」を探す旅に出てみようではありませんか。






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