『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第28章   「妖精界より」          by フェアリー 

 皆さまの心の中に、特に幼き頃に、

 あなた方をよい子に、賢い子に、勇気のある子に、愛のある子に育てるために、

わたくしたち妖精界は、いつもあなた方を、サポートしてきました。


 何か、お友達のような気持ちで聞いて下さい。


 まだまだ幼き頃、あなた方は、わたくしたちと、いつも一緒に遊んでいたことを、

思い出してください。


 自然のなかに、風や木や、花や山や、川や鳥のさえずりや、そよ風、

ぽかぽかした日差しの中で、遊んでいた頃のあなた方に、

いつもわたしたちは、サポートを与えておりました。

それが、「妖精界」です。



 「妖精」は、あなた方の純粋な心の中に…、それも無邪気な、まだあどけない…。

 何か頼りなさは、あるかもしれませんが、わたくしたちはいつも、

あなた方を、心から見守っていたのです。



 自然界に眠る、さまざまな精。

 石の精や、花の精や、水の精や、木の精や、山の精、風の精、たくさんの精。妖精…。

 それは、エネルギーと表現してもいいかもしれません。


 ただ、そのエネルギーというのは、厳しいものではなく、非常に優しい。

あなた方に、安らぎを与えるものなのです。


 心地よさと、そして、

幼い頃の純粋さを、思い出してほしいために…。


 「ああ、あんな頃があった」「わたしもこんな頃があった」。

 それを、思い出してほしいのです。


 妖精界というのは、あなた方の心の中の、ずっとずっと古い昔、

本当に幼き頃の、あなたの心の中に、眠っているのです。



 人々は、大きくなればなるほど、わたくしたちの存在を忘れてゆきます。


 それを見るたびに、

ああ、一人前になってくれるんだな、と思う気持ちと、


何か、さびしいなと。

わたくしたちを、忘れてしまうのではないか。

 もう思い出してくれないのではないか…。と思ってしまう、

一抹のさびしさも感じているのです。


 妖精界というのは、あなた方の幼き心の中に、いつも眠っているのです。

それを思い出してほしいのです。


 あなた方の身の周りのなかの、生活のなかにも、たとえ大きくなったとしても、

大人になったとしても、身の周りに、妖精界のエッセンスはたくさんあるのです。


 淡い光やパステルカラー。絵本や絵の中に。

 香りの中に。


 特に花や、さまざまな彩りに満ちあふれた、

お花の咲き乱れる世界にあなたが身を置くとき、あなた方の心はもう、

「妖精界」なのです。



 花の、色や香りに、身をゆだねてみてください。

 わたくしたちの、心の呼びかけが、聞こえてくると思います。

 わたくしたちはいつも、あなた方に、忘れないでほしい。

わたくしたちを大切にしてほしい。そう、思っているのです。



 木も、花も、あなた方のために、精いっぱい生きていることを、

忘れないでほしいと思います。


 花は短い命です。

 でもあなた方のために、精いっぱい咲いているのです。


 わたくしたちの心を、大切にしてください。この心を、思い出してください。


 「妖精」というのは、あなた方がわたくしたちを、

「人間の子供のように、近い存在として置いていたい」という気持ちから、

あのような形になってしまったのですけれども、本当は、違うのです。


 花や、木や、石、そのものが「妖精」であることを、

忘れないでほしいと思うのです。



 あなた方は、わたくしたち無くしては、生きてゆけないのですよ…。


 あなた方は大人になり、身の周りのこと、自分のこと、

自我の固まりになってしまったとき、わたくしたち、妖精界を、忘れてしまうのです。



 「ファンタジー」 それは、

あなた方の心を呼び覚ますもの。

そして生きる勇気を与えるものなのです。


 幼子のような心で、純粋にわが身を振り返ったとき、

人を大切にしよう、自然を大切にしよう、という気持ちが、

心のなかから涌いてくるようになっています。


その心を大切に、大きく大きく広げてゆくのです。

 もっともっと大きく、地球ぐらいの大きさにイメージを膨らませて、

あなたの愛を大きく大きく広げてゆくことなのです。

 それが、わたくしたち妖精界が、喜ぶことでもあり、

あなた方地球のためにもなるのです。


みな、意識はつながっているのです。地球はひとつ。

みなつながって、お互いに生かし、生かされていることを、忘れないでほしいのです。


 「自然を大切に」とは、みな、つながっている、ということを、

再認識してほしいからなのです。

 これが、わたくしたち妖精界からの、お願いです。


 天使界だけではなくて、わたくしたち妖精界も、

歴史のなかに、多くの痕跡を残しております。

 あらゆる文化のなかに、伝統工芸のなかや、ファッションのなかや、

その時代時代の流行、嗜好品の中、また装飾品の中に、

わたくしたちのエッセンスが残されております。


 それをあなたの感性で、もう一度思い出してみてはいかがでしょうか。

 何であろうと、あなたの大好きなことに焦点を定めて、

そこから、わたくしたちを発見することができるのです。


 どこにでも、わたくしたちは存在しているのです。

 あなた方に、優しさと、感性を、与え続けているのです。


 それも、純真無垢な、あるがままの、幼子の心に戻ったあなた方に、

純真な感動と、感性を与え続けているのです。


 「妖精界」 とはそのような役割です。



 動物の中にも、妖精界は生きております。

 皆さんのお友達である犬や、猫も、妖精界の心を持っているのです。

ペットに癒されるとは、わたくしたち妖精界のサポートでもあるのですから…。

 このことを、いつまでも忘れないでほしいと思います。


 人々は何を信じ、何のために生きるのか…。

 でも、そのような思いに耽ったとき、思い煩うのではなくて、

わたくしたち妖精界を思い出してください。


 生きる望みと、希望、勇気というのは、ふとした感動と、

感性から、湧き起こってくることを、知ってほしいからです。

 どこにでも、そのチャンスはあるということ。

 みな平等に、わたくしたちは、あなた方を見守っております。


 どうぞ、わたくしたちの力を使ってください。

 それが わたくしたちの願いでもあり、喜びなのです。


 以上、妖精界からのメッセージを終わります。






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