『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第49章   「変性意識 オルタード・ステート」   by プレアデス意識集合体 

 「変性意識」とは、オルタード・ステート( Altered State )。


 普通の状態とは、ちょっと違う、また、通常の意識とも違った状態をさしますが、

この特別な状態を、いかにして保つか考えてみましょう。


 私たちが肉体をもって生きている以上は、「顕在意識」というレベルによって、

思考が支配されます。顕在意識においては、心理学でいわれる「潜在意識」や、

「深層意識」のレベルには、なかなかアクセスが難しいものです。


 時々、ふとした瞬間に、潜在意識のレベルが顔を出してくることがあります。


 しかし、通常の3次元の生活においては、日常の生活に振りまわされて、

この、目に見える世界しか気づくことができず、

見えない潜在意識の世界や、深層意識の世界には、なかなか気づくことができません。


 潜在意識の世界は、あなた方が生まれてから、いろいろな人や、両親や、

また、親戚、友人、学校教育などで、かかわってきた人たち、

または、いろんな出来事、物事、そして、自分で学んだこと、教えられたこと、

 すべてが、「潜在意識」の中に、蓄えられているのはご存知でしょう。


 しかしその「潜在意識」というものは、

あなたの意識の、基本になっているわけですけれども、

表面にでていることに、気づかないものです。


 もっともっと、深いレベルの深層意識、

よく夢の中でみる世界、その世界をかいま見ることは、

顕在意識でみるのは、不可能といってもいいでしょう。


 特殊な、深い催眠状態、瞑想状態にならない限りは、

深層意識には、アクセスできないものです。



 ここで、「変性意識」について、考えてみましょう。


 「変性意識」とは、“通常でない意識”をさしますけれども、

一般には、そのように定義されていると思います。


 “通常でない”というのは、なにか、異常な状態を、

どうしても想像してしまいますけれども、

 この、「変性意識」に、なれるかどうかによって、

あなた方がもっている、心の奥底に眠る、様々な問題を、直視することができるわけです。


 通常は、なにか、パニックになったとき、非常にプレッシャーがかかったとき、

ふと、潜在意識にあるもの、深いものが、出てくることがあります。


 つまり「変性意識」というのは、

“ちょっと通常ではない、自分の意識の状態”になったときに、起こりうるものなのです。


 嬉しいときとか、悲しいとき。

 もちろん、恐怖におびえたとき、パニックになったとき、不安になったとき。

そのような時にも、「変性意識」という状態に、なりやすいものです。

 それは、人体のメカニズムに沿ったものなのです。



 あなた方の、心の状態というのは、「脳内のアミノ酸」または、

「脳内伝達物質」に、支配されております。


 まず、アミノ酸が多く分泌されたとき、特に「興奮系のアミノ酸」を多く分泌したとき、

人は、“ハイ”になっていきます。


 そして、「抑制系のアミノ酸」が、多く分泌されたとき、

あなた方の意識は抑制され、“ダウン”になってゆくわけです。

 その「興奮」と「抑制」の繰り返し、これは、

あなた方の、一日のリズムをみていただければお分かりだと思います。


 一日のリズムの中に、「興奮」と「抑制」、

 この二つを、交互に繰り生かしながら、日々を送り続けるのです。

 「夜」と「昼」、「活動」と「睡眠」も、ひとつのサイクルです。


 そのリズムがない限りは、人は生きながらえることはできないですし、

生存は、不可能なのです。



 人生のリズムも、このようなサイクルをなしております。

 したがって、この、

「興奮と抑制のリズム」=(イコール)「エネルギーのリズム」、でもあります。


 細かく分類してゆくと、時間帯にも、様々なエネルギーが変化しつつ、流れております。

 いろいろなエネルギー状態が、交互に繰り返されながら流れています。


 これを、東洋医学では、「陰陽五行説」という中で、説明されております。

 「六蔵六腑」=「十二経絡」。十二の経絡が、時間ごとに、毎時、

「プラス、マイナス、プラス、マイナス」を、繰り返しながら、

違ったエネルギーを、流し続けるのです。

 内蔵の、あらゆる器官に、それぞれ固有の、エネルギー作用をもたらすために、

交流電流のように、プラス、マイナスを繰り返しながら、人体を調整しているのです。


 自然のメカニズムとは、素晴らしいものです。

 必ず、「陰陽」を、繰り返しながら、プラス、マイナスを、繰り返しながら

“どちらにも過度にならないよう”に、「中間のゼロポイン」を保ちながら、

私たちは生きているのです。



 この、「変性意識」というのは、プラスの方にもありますし、マイナスの方にもあります。


 それは、人体のメカニズム上、やむを得ないことです。

 興奮があれば、鎮静がある。

 その、興奮の中にも、変性意識があり、抑制の中にも、変性意識がある。


 それを、例えてみれば、あなた方が非常に興奮したとき、ハイになったとき、

感動したとき、その時、あなた方の、“興奮系”の、「脳内伝達物質、ドーパミン」は、

異常に発生しているのです。

 それも、ニューロンのレセプターを、経由しながら、多量のドーパミンが、

あなた方の脳内を、流れているのです。これも変性意識です。



 また、“抑制系”である、「脳内伝達物質、セロトニン」という、

むしろ、心を沈静化させる、沈静化物質。

 それが、もっともっと深まれば、アミノ酸の、トリプトファンから、

メラトニンが作られて、睡眠を誘います。


 「抑制系脳内伝達物質、セロトニン」が、多く分泌されますと、脳波である、

「アルファー波」よりも、「シータ波」が、多く出てきます。また、近づいてゆきます。

 これも変性意識です。どちらも、変性意識には違いないのです。



 アップ傾向の、変性意識と、ダウン傾向の、変性意識。

 常に、あなた方の生活の中で、体験しておられることなのですけれども、

なかなか、この二つの状態の本質に、気づくことはできないでいるのです。


 この、二つの違った局面を、過剰なくらいに体験できることが、

深い、深い「変性意識に導くための、ステップ」と、なっていくのです。


 また、それを体験できることが、生きがい、

生きる喜び、生きる楽しみの、もとになっているのです。



 また、「ドーパミン」と、「セロトニン」だけでなく、

まだまだ未発見の、「レセプター」が、たくさんあります。


 そのひとつとして、“プレアデス星系の、埋め込んだ、「ピラダイン・レセプター」も、

未来では、発見されるでしょう。


 このレセプターが、「超能力の、発現要素」であることを、お伝えしておきます。


 これから、もっとたくさんの、未発見の脳内伝達物質、神経レセプターが、

見つかってくるでしょう。ただし、今の大脳生理学、大脳神経学の分析レベルでは、

これら、意識のメカニズムに関わるものは、解読不可能に、近いのです。



 人生で、様々な局面が展開するのも、この変性意識の深度を高めるため。

 それが、結果として、「意識」、「魂」の存在に、気づくプロセスとなっているのです。


 あなた方は、いろいろな体験をいたします。

いろいろな感動、よろこび、悲しみのなかで、あなた方の、脳内伝達物質は、

様々な状況を、コントロールしながら、あなた方の生存のために、

よりよく生きていくために、分泌し続けるのです。

 そして、成長、進化してゆくのです。


 様々な体験の中から、あなた方は常に、「変性意識」を、

体験する機会があるわけです。この、変性意識のなかで、バランスをとる。


 興奮でもなく、抑制でもない。

 その、「中間状態」というものが、常にあるということに、気づいてください。

 この「中間状態」のなかに、“別次元への、アクセスの扉”が、あります。


 どちらでもない。プラスでもない。マイナスでもない。中間の、ふわふわとしたような。

 肉体を持ちながら、肉体を持っていない、非常にふわふわ、ふわふわした状態。


それを、「バランスのとれた、変性意識」と、申します。

 肉体に依存するわけでもなく、意識の世界のみに、没頭するわけでもないのです。

 「中間状態を保つ」。それが、「エネルギーの、中性バランス」というものです。


 この中間状態を、保てたとき、

あなた方は、非常に、深い深い「意識の旅」ができるのです。


 夢の世界から、そして、あなた方が、幼児期に体験したこと、

そして、前世の記憶まで。すべて、呼び覚ますことができるのです。


 「中間状態」が、深くなればなるほど、密度が、細かくなればなるほど、

深い深い変性意識に入ることができるのです。


 「(変性意識の、または、人生経験の)プラスとマイナスの幅が、広ければ広いほど、

中間状態(中性バランス)の、“密度”が高くなる」のです。


 (変性状態の、密度を深めるために)プラス、マイナスの振幅を、大きくする方法は、

たくさんあります。


 自然界の鉱物、植物、動物の持つ、固有振動の中にも、それを助ける働きがあります。

(その具体的な方法は、「波動感知能力を高める方法」で詳しく説明いたします。)


 そして、深い深い意識の層へ、旅が、できるようになるのです。

 「変性意識」とは、そのような状態を申します。



 肉体のバランスも大事です。

 肉体の、プラスとマイナス。あなた方が、「酸性」と、「アルカリ性」、

 二つの体質を、持ちあわせているのを、ご存知でしょう。

 その、バランスをとることも大事でしょう。食べたもの、また、水分の量、

カルシウムの量、酵素の量、いろいろな要素が、あなた方の体の

“エネルギーバランス”を決定いたします。


 睡眠が、不足しているときも、その“エネルギーバランス”を壊すことがよくあります。

 すべて、肉体レベルにおいてのバランスも、大事なのです。


 肉体のバランスがとれたとき、意識世界のバランスも、とれてきます。

また、意識のバランスがとれたら、肉体のバランスもとれる、どちらも真実なのです。

 「健全な精神は、健全な肉体に宿る」とは、よく表現した言葉です。



 そして、「肉体」と、「意識」のバランスがとれて、

 あなたの、「魂」とのバランスが、とれてくる。


 そうしたとき、「魂と体と意識の、三位一体」が、完成するのです。

この、三位一体が完成したとき、あなた方の意識は、もっともっと、

深いレベルに到達できるのです。そして、「魂の成長」を、もたらすことができるのです。


 すべてがひとつになった、魂も、体も、意識も、すべてバランスがとれたとき、

これまでに、気づかなかったような真実に、目を向けることができるのです。


 肉体次元だけでは、肉体ばかりに意識をうばわれているときは、

なかなかそのことは、気づかないのです。現在の人々の、ほとんどがそうでしょう。


 その中の、2、3パーセントのみの、人たちが、

魂と、体と、意識の重要性に、気づいております。まだまだ、

10パーセントにも、満たないのです。


 しかし、少しでも多くの人が、この3つの要素の大事さ、重要性に、気づいたとき、

世界は変わっていくことを、この方がたは、よく知っております。


 それは、「前世」という概念での、慣性で生きてこられた方々の、

深い記憶の中に、意識の重要性を、学習しているからです。



 「変性意識」とは、すべてにバランスをとる。

 そのようなときに初めて、深い深い深い意識の層に、入れるのです。


 すべては、プラスでもない、マイナスでもない。

 プラスと、マイナスの、中間、その中に、「変性意識へのゲート」があるのです。


 すべてにバランスをとってください。

 それがヒーリングの原点です。

 バランスがとれたとき、心も、体も、魂も、癒されてくるのです。


 そして、もっともっと、深い、深い意識の真実に、気づいてくるのです。


 「変性意識」のなかを、自由に旅ができるように、

皆さま、ためしてみてはいかがでしょうか。






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