２７章　　「夢の深層について」 ｂｙ　リリス  　数億年もの長い地球の歴史をさかのぼり、わたくし達は、この地球に、 地上の楽園を創ろうと、互いの約束を交わし、ひとつの魂として、舞い降りてきたのです。 　これから、わたくし達の長い歴史を語らなければなりません。 　それは非常につらいことでもありますけれども、ようやくこの話を、 皆さまに伝えられるときが来ました。 　魂を分極する。それは非常に別々の性質を持ちながら、 互いに助け合い、互いに生長する。それがツインソウルというものです。 　わたくしリリスと、トートとは、同じひとつの魂から生まれた、 ツインソウルなのです。 　あなた方の、心の奥底に眠る、深層意識。 深い深い眠りに沈んだ、魂の躍動を、伝える役割りとして、トートとリリスは、 役割分担し、この地球において、魔術性と神秘性、幻想性。 　それらすべてを、わたくし達で請け負ったのです。 　その原理は、もともと、宇宙に流れるエネルギーの 活用に他ならないのですけれども、そのことを最初から熟知の上で、 行っていったのです。そこに大いなる計画を持っておりました。 　男性性、女性性、それは、この地球上においては、すべての生命は、 二分極化する性質上やむを得ないことです。 　ましてそのほうが、成長をもたらすこと、当然として、分かっているわけですが、 しかしながら、それが、逆作用に及ぶことも、熟知しておりました。 　トートは、真理と普遍性を常に与えるものとして、神格化された存在ですけれども。 　それも男性性の象徴、という役割りを果たしたのです。それがゆえに、 賢者というような、イメージを与えると思いますが、それでいいのです。 　そして、わたくしリリスは、女性性の象徴として、女性特有の包容力、 優しさ、寛大、寛容、慈愛というものを請け負っていったのです。 　その方法としては、妖精界の意識をうまく使いながら、 人々の心に働きかけて…。 　長い長い年月が経ちました。 　当然人の心は複雑になり、ネガティブなエネルギーの流れが、わたくしの方に 流れてくるようになってしまったのです。 　そのためにわたくしとトートの距離は、日が経つにつれて、 遠く遠くへ追いやられてしまい、わたくしリリスは、地下にうずめられて、 女帝や魔女のような、イメージとして扱われるようになりました。 　それは、すべてのネガティブを引き受けてしまったからです。 それは、止むを得なきこと…。 　女性性、男性性、そのバランスが、創造のもととなる。それは真理です。 　その真理を、わたくしリリスは、あなた方の心の奥深くに眠る、深層意識の、 特に、夢のレベルからあなた方を、気づかせていったのです。 　ときには、気づかせるために、悪夢を見させ、ちょっと脅かすこともありました。 それは必要なこと。すべて、その人の気づきと。 　夢の世界から、現実をコントロールする、 それが、わたくしの役割りだったのです。 　あなた方の見る夢、いまだに、謎だと思います。 　それは、わたくしがすべて仕組んだからなのです。 　夢の世界から、あなた方の気づきとなるべき、情報、イメージ、その人それぞれ、 意識と波動レベルに合わせて、送り続けているのです。 　そして人々が、魂の真実に気づくまで、ずっとそれを、続けてゆくのです。 　ようやく、この場であなたにお話できるのは、 長い長い間、地底奥底に沈められ、トートとの再開も夢のまた夢、 数回に渡り、トート自身が地底に身を投げ、救済しようと試みました。 　それは、アトランティスの時。 　しかし、アトランティスのネガティブ意識の妨害にあい、特に、 その頃に連動していた宇宙魔界という、強力なバリアーにより、わたくしに、 光を与えることができませんでした。 　しかしようやく、光明がさしはじめたのです。 　地底の奥深く深いレベルに流れるシャンバラのルートが、貫通できたからです。 　ゆえにわたくしの蓄積したエネルギーは、地底のルートを通って、 地球の中心核へとスムーズに流れるようになったのです。 　それは、女性性すべて。女性が引き受けるものすべてなのです。 　あなた方が、ガイアは女性だと言われるのも、その通りなのです。 　女性の心を、そのまま象徴しているのです。 女性の苦しみは、悲しみは、すべて地底に流れていっていたのです。 　ところが流通ルートが地球魔界、宇宙魔界の強力なバリアーにより、 遮断されていたのです。 わたくしリリスは、　いち早く、　そのことに気づいていただきたいと思い、 あなた方の夢を通して、　メッセージを与えてきたのです。 　誰かが、そのことに気づいてくださるように…。 　時代も変わり、女性性を大切にしようという気運が現れてきました。 　それは、皆さまの意識と連動しているのです。 　皆さまがそう思ってくださるから、わたくしは救われるのです。 　上昇のルート、下降のルート、どちらも真理。 　どちらがかけてもいけないのです。人の覚醒も同じこと。 　男性性と女性性の融合によってしか、ありえないことなのです。 　本質的な、人としての原理に気づくことが、 アセンションの道になることを知ってほしかったからです。 　男は女性を大切にし、守り、そして、女は男性に仕え、守る。 　その役割りをスムーズに果たしていっているのです。 それが創造であるということ。 　気づきは、単純なことで起こるのです。些細なひらめきだけで、 何が大切であるか、分かるはずなのです。 　一瞬一瞬を大事にしてください。ちょっとした気づきが、 あなたの方向性を変える原動力になるのですから。 　わたくしはいつまでも、あなた方を影から応援しております。 　それが私の務め…。 　またいつかくわしくお話いたしましょう。それではさようなら。