13章  「賢者の石」 by トート 


 古き昔から「賢者の石」、それを一目見てみたいという憧れ。それは古代から、

面々と伝わる、心のロマンとなり、さまざまな物語、伝説が生まれてまいりました。


 それでは、そろそろ、「賢者の石」というものの秘密を、お明かしいたしましょう。



 〜そなたらの、魂の根底にありし光の源。

 その光の源は、未来永劫へ、たゆまざる普遍のものなり。

 すべての生きとし、生かされしもののなかに宿れる、

生命素そこが、魂の宝石であり、発光体なり。


 これ、すべての生命に宿れるものなり。


 不幸にして、己の光を、己でみることは、

森のなかの青い鳥を、捜し求めることと同じなり。


 捜し求めても、捜し求めても、たどり着けぬ、

永久の彼方へと続く、自己探求の旅。〜



 〜そのなかで、人々は「賢者の石」というものに、更なるパワーを与え、

是非とも、己の袂で見てみたいという願いに、さいなまれるゆえんなり。


 あらゆる力の源と、言い伝えられし、このミラクルストーン、

「賢者の石」は、更なる神秘のベールに覆いつくされしものなり。 〜



 さてここに、聖なる石、セイクレッド・ストーン、「賢者の石」、

真の意、ここに明らかにす。



 〜「賢者石」の発生する、イリュージョン。

 それは虹色の光彩を放つもの。


 その光彩を、自己の魂に照射したとき、

 そなたの魂の、実態を垣間見ん。


 そこに発生するビジョン、情報、すべてのもの、

 これこそ、「すべてのすべて」なり。



 言い換えれば、「賢者の石」は、そなたの「魂の虹色の光」を、

そのまま映し出す「媒体」であること。


 その石は、それぞれの魂に応じて、異なる石なり。

 これこそ魂の巡り逢わせにより、遭遇できるもの。

 それを、自らが見いだしたるときこそ、

そなたの魂の真実を観ん。〜



 〜そこに、普遍の光、真実あれば、自己の魂の永遠を知るときなり。〜




 

 
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