『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第41章   「占学の原理と法則」       by トート 

 現代でも、「占い」というものは、老若問わず、いつもブームになっております。

 それも古代より、占いは、いろいろな形で伝えられ、信じられてきました。


 亀甲占い、石占い、ルーン、星占い、枝占い。

 たくさんの「占い」が、考え出され、いろいろな人々が占いを、

実際の生活に、応用したものです。


 自分の運勢の、吉凶というものを、人はどうしても、知りたがるものです。

 「占い」は、古代から現在まで、綿々と連なる人類の歴史の中に、

必ず生き続けてきたものです。今回は、その、

「占いの原理」というものについて、お話いたしましょう。



 いろいろな占いがありますけれども、まず代表的な、「星占い」ものから、

 説明いたします。


● 星占い

 「占星術」、「占星学」とも呼んでおりますが、これは天体の動きを、それも、

天の黄道に沿って、重要な位置をなす星座、たとえば、牡牛座とか、水瓶座とか、蠍座とか、

そのような星座を、「黄道12星座」と呼んでおりますが、黄道に沿って、12の星座を、

決まった角度で、それも、30度をなすように配置してゆく。


  あなたが、地球から宇宙をみたとき、星座は、ある一定の形をなすように、

それも乙女座とか、水瓶座とか、牡羊座とか。そのような名前を、つけておりますけれども、

 形というものは、あなた方の地球からみて、そうみえるだけであります。

 別の天体からみた場合は、そのようには見えないはずです。

 全く形も変るはずです。


 それではなぜ「、星座」というものが、とても重要視されるのでしょうか?。  


 この地球を中心として、宇宙をみたとき、地球の自転というものがございますけれども、

その自転軸に従って、星座の位置は、時々刻々、変わっているわけです。


 もちろん、毎月星座の中心部は、変わっております。

1年を、12ヶ月に割り当てたとき、それぞれの星座が、ひと月に当たるわけです。


 星座が意味することは、あなたがたの地球からみた、星座の位置、

「方位に意味」があります。何々座だから、という意味ではなくて、

「方位に重要な秘密」が、隠されております。


 あなた方の地球から、それぞれ30度の角度をなす星座をみたとき、星座というのは、

みな違うバイブレーションを発生して、地球に降り注いでいることがわかるはずです。


 ちょうど地球からみたときの、位置関係が、非常に重要であるということです。

 そこに、東西南北という、方位という概念が現れてきますし、そうすると、

その方位に位置する、星座それぞれが、特定の性質、地場を持ってしまうのです。


 それは、地球と天体との位置的関係が、そうさせてしまうのです。

 天体のバイブレーションが、特定の意味を持つのではなくて、


あなた方の、地球から見た、観測点から、そのような固有の性質を持ってしまうわけです。

 それぞれの星座に、固有の性質を、持たせてしまうのです。


 それは地球が「磁石」のようになっているからで、その、磁石の作用によって、

それぞれの方位に、特定の性質を持ってしまうのです。


 そうすると、あなた方の生まれた、生まれながらにもった星座というのは、

あなた方が、肉体を持って生まれるがゆえに、肉体の制約上において、

それぞれの方位の影響を、受けざるを得なくなるのです。


 なぜなら方位、角度というものは、あなた方の体の中の、「DNA」に、

非常に強く働きかけます。それは、地球での磁気作用、天球の磁気作用との、

相互作用が、あなた方のDNAに、働きかけるのです。


 DNAも、特質上、磁石の作用を持っており、方位を感知しているからです。


 そうすると、あなたが持っている、生まれたときの星座の方向の波動が、

ぴったり天体の星座と一致したとき、あなたの体と天体とのあいだに、

「共鳴」ということがおこるのです。

 共鳴がおこると、そこに、「うなり」のようなものも発生します。


 その、うなりの性質というのは、時々刻々、時間、日、月、年、というふうに、

一定のリズムをもって地場へ影響し、共鳴する地場の状態が、変わっていくのです。

 それを「占星術」と呼んでいるわけです。


 あなた方が生まれた瞬間に、地上の空気にふれた瞬間、

あなたたちはその影響を、受けざるを得なくなるのです。

 これは、肉体をもっているがゆえの、やむをえないジレンマであるといえます。


 当然、うなりや、バイブレーションの違いを、常に受けるわけですから、

あなた方の、DNAを中継して、「マインド」に、深く働きかけてゆくのです。


 特に、深い深い、深層意識の層に、また、潜在意識の層に、働きかけてゆくのです。


 当然、「肉体」にも影響を与えてゆきます。

 肉体の、バイブレーションに、強く働きかけるのです。

 そして、体調が変わったり、ちょうど、バイオリズムを描くように、

一定の周期をもって、体の状態が、上下していくのです。


 「プラス」、「マイナス」、「ゼロ」。

 「プラス」、「マイナス」、「ゼロ」という風に、波うちながら、

時々、刻々、あなた方の体も、天体のリズムに同調しながら、状態が変わっていくのです。


 東洋医学でいう、「十二経絡」というのも、同じ原理を現しているのです。

 「共鳴」を、人体のそれぞれの臓器に、割り当てただけなのです。


 マクロ的にとらえた、西洋の思考と、ミクロ的にとらえた、東洋の思考。


 それだからこそ、星占いには、12種類のあらゆる性質のもの、

 たとえば誕生石とか、花とか、色とか、香りとか、音とか、

あなたに相当する、星座の性質が、特定の意味を持つようになるのです。


 色にも、香りにも、音にも、みな、バイブレーションがあります。

  それも、種類によって固有のバイブレーションを持つわけですから、当然のように、

あなた方の意識は、その影響を受けざるを得ないのです。



 そして、長い年月の占星術の歴史から、「人々の集合意識」が、

星座に、様々な意味を持たせてゆくのです。

 そして集合意識が、星座の名前と連動して、あなたの意識に働きかけるのです。


 また、太陽、月、太陽系の他の惑星との相互作用も、強く働きかけを行うのです。

 これが、占星術の原理です。



 次に、「数霊」(かずたま)について、お話いたしましょう。


● 数霊

 「数字」というものは、非常に深い意味をもっております。

 それは、ギリシャ哲学や、古代中国にも、数字というものを重要視した、占いがあります。

 日本でも「数霊」という表現で、数字が、非常に重要視されます。


 1から9まで。

 そして、一桁上がって10まで。

  最初は「0」からスタートし 「1,2,3…」 と順序よく、

数字はカウントされてゆきますけれども。

 それぞれの数字の持つ、意味というものを考えてみられればわかりますように、

数字には、数字のもつ、イメージというのがあります。


 「0(ゼロ)」は、やはりスタート点でもあり、「無」でもあります。

 宇宙の根本原理を表しているわけです。

 宇宙のはじまり、そのものの意味を表していきます。


 「1(イチ)」というのは、すべてのスタート。

 そして「2(ニ)」というのは、ひとつがふたつにわかれた。

 そして「3(サン)」というのは、「三角形」に表現されているように、

3つの性質、例えば「プラス」と「マイナス」と「ゼロ」、その3つの性質を、

バランスをとる、という意味をもつようになるのです。


 「4(ヨン)」というのは「、四方形」、

 ちょうど四角形、正方形ともいいますが、ちょうど、90度をなすもの。


 角度が90度を、正方形といいますけれども、そこに、東西南北の、

方位があてはめられるのです。そうするとまた、特定の意味を、持つようになるのです。


 「5,6,7,8,9」と、それぞれ、それぞれに、特別の意味をもつようになるのです。


 これを、数字がもつ、集合意識として、この地球の人たちの意識に、

埋め込まれていったのです。 あなた方の意識の中には、数字の世界があります。

数字の概念なくして、あなた方は、生活できないでしょう。

 必ず、あらゆる概念の中に、数字が入ってくるのです。それゆえに、それぞれの数字が、

もっともっと複雑な、特定の意味を持つようになるのです。


 これは、意識の、積み重ね現象といいます。


 そうすると、1の世界、2の世界、3の世界、4の世界、5の世界というふうに、

集合意識がもっともっと、積み重ねられていくのです。当然、下の数字よりも、

上の数字のほうが、力をもってくるのです。意味合いも、強くなってくるのです。


 深層意識に入ったとき、数霊の世界が、厳然と存在していることに、

気がついてくるでしょう。あなた方が、数字をイメージする、それだけで、

その数字のもつ、独特の集合意識に、自動的にアクセスしてしまうのです。


 これが 「 数霊 」 の意味です。

 「 無意識的に、数字の世界にアクセスしてしまう 」 のです。

 そして、そのように働いてしまう、その、持つ意味の世界の影響を、

受けざるを得なくなるのです。



 シンククロニシティ、数字のシンクロニシティというのをよくいいますが、

これもあなた方の意識のなかに、ある特定の数字を、強くイマジネーションしたために、

その数字の世界が、自動的に、現れてくるようになるのです。


 「 名前の画数 」 というのも、同じような意味をもつようになるのです。

 あなたの名前が何画だ、と自分で強く意識したとき、自動的に、強く、

その数字のバイブレーションが、発動するようになるのです。

 これも意識の働きのひとつです。



 次に、「 方位学 」について、お話いたしましょう。


● 方位学

 方位学というのは、中国では、「 奇門遁甲 」といって、戦術に使われておりました。

 自然現象を読みとり、それを応用し、敵の意識を攪乱しつつ、味方には、

最大の力を発揮できるようにしていたのです。


 方位というのは、どうしても、地球からの影響を受けます。

 それは地球の地場です。東西南北が、どうしても発生していまいます。

 この地球上に生きている限りは、です。


 地球が、N極、S極を持っている、そのために、どうしてもあなた方が、

この、地球の上に立っていると、その立っている場所に、

特定の磁気作用が、起こってくるのです。

 この磁気作用が、あなた方の体に、直接影響を与えてゆくのです。


 そのために、どちらの方位に行けば、あなたの運勢が良くなるとか、悪くなるとか、

そのような原理が、生まれてくるのです。

 それも、時間で変化する流れ。日により変化する流れ。月により変化する流れ。

 年により変化する流れ。サイクルは、みな違いますけれども。


 同じように一つの、パターンの、フラクタル性という風に、

思われればよいのではないでしょうか。「 方位 」 というのは、あなたの中心にいる、

住居より、距離が離れれば、離れるほど、強く影響を働きかけるのです。


 このために、引っ越しとか、旅行などにおける方位を、重要視せざるを得なくなるのです。

 信じようと、信ぜまいとかかわらず、その影響は受けるのです。


 体の中の、強い磁石作用、磁気作用が、どのように変化するか。

 それ次第で、あなた方の肉体のリズムとか、精神のリズム、情緒のリズム、

それらが、変化してゆくのです。 この原理を、うまく活用して、良き方向を選択して、

カルマを除去、消去ができるのです。



 次に、「 占いの原理 」というものを、お話いたしましょう。


● 占いの原理

 「 占い 」というものは、花占いであろうと、トランプ占いであろうと、タロット、

または、四柱推命とか、いろいろな占いを、一つひとつ挙げてもきりがないので、

この、「原理」だけを、お話しいたします。


 あなた方は、一つの占いをみたとき、あなたにとって、それが良い意味を持つ、

悪い意味を持つ、それは、二極性の原理の世界では、当然のことといえます。


 その占いの結果が、あなたにとって良いものであるとした場合、その、

良い結果というものを、あなたが強く意識したときから、

この、占いのエネルギーが、発動するのです。


 悪いと意識したとき、それをまた、あなたが強く心に気にとめておく、

気にするということで、またこの悪い意味が、あなたの潜在意識の中に、生き続けるのです。

 不吉な意識エネルギーを、自分で、呼び寄せてしまうのです。


 どのような占いであろうと、

それはあなたの 、「 潜在意識の応用、働きの応用に過ぎない 」 のです。


 あなたが、強く信じれば信じるほど、あなたは、その信じる意識を発動させるのです。


 それは自分が行っていることなのです。

 信じないという意識があれば、それは起こりません。


 強く信じれば信じるほど、そのようになってくる。現実化してゆく。

これこそ、「意識の現実化」そのもの、であるのです。


 「占い」というものは、その意識の現実化の原理を、

別の形、形態として、応用したものなのです。



 次に、「 運勢学 」、「 運勢改善の原理 」について、お話しいたしましょう。


 当然あなた方は、生まれてから、ご自分の中に、体の中にもっている、

固有の極性というものが、周囲の環境によって、磁気作用によって、常に変化を受けている、

または、変化を、与えられているわけです。


 そうすると、あなた方の体は、その磁気作用を、記憶してゆくわけです。

 常に、いろいろな情報を、記憶してゆくわけです。


 あなた方の体は、その地場に対処しよう、あるいは、適応しようという、

葛藤が起こるのです。この葛藤が起こったとき、

適応しないといけないのに、適応できなかったとき、そのようなときに、

あなたの体のエネルギーの、バランスが壊れるのです。


 そうすると、上手くあなたの体を、自分で操縦できなくなる。運転できなくなる。

 そのようなときに遭遇したとき、これを、「 衰運気 」とか「 停滞期 」というのです。

 また、適応できて、うまくリズムにのって動けるようになったとき、

これを、「順運気」と呼びます。順調に、運勢が運ぶようになるのです。


 あなたの中の体のリズムが、うまく適応できているときと、できないときのリズムは、

やはりあるのです。 それを、ひとつの成長のプロセス、としてみておられれば 、

「 順運気 」「 衰運気 」、これは、当然のことですので、恐れることはないのです。


 必ず、逆、衰運気であろうと、必ず後で、順運気が訪れるからです。

 これが運勢改善の方法です。 悪いときであろうと、それもひとつの、

学びのプロセスであると、捉えればよいのです。


 そのときの、現象の捉えかた次第で、逆運も、順運に変えられるからです。

 これは、肉体と精神と魂の成長の、プロセスとして与えられている、

天からの贈りものなのです。


 以上占いの原理についてお話しいたしました。



 これらは、まったく非科学的なものではなくて、すべて科学的な原理のもとに、

動いている、ということをおわかりいただければ、それでよいと思います。


 古代の人が、占いを大事にしたのは、この自然界と、人とのバランスのなかで、

いかにして、上手く生きていくか、ということを、本能的に悟っていたからです。

 その原則を、原理を、うまく活用するのは、非常に大切なことだと思います。


 それによって、意識の法則性を理解できる、チャンスともなりますので…。






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