『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第42章   「風水学の原理」         by 諸葛孔明 

 「 風水 」とは、言葉の通り「風」と「水」、「 風の性 」、それに「 水の性 」。

この、二つの言葉が組み合わされて、「 風水 」という、名前ができあがったのです。


 これは、五大要素のなかの「風」と「水」。

 つまり、あなた方の、環境において、風と水が与える影響は、

「大変強いもの」である証拠なのです。


 だからこそ、「風」と「水」のバランスをとる。

 このために「 風水 」といわれるのです。


 古代の中国では「 風水 」というものは、当然のことながら、

人々の生活に密着しておりました。



 風水は、子孫、家、また国を繁栄させるために、必ず必要なのです。

そして、死者がよきところへ生まれ変われるように、「風水の原理 」に沿った墓を、

建てていったのです。


 自然界のバランスがとれた、風水的な形の共鳴を利用しながら…。魂の永遠を願いつつ…。



 地球の磁場というものは、南極と北極がつくりだす、

強烈な、コイル状のエネルギーです。


 このコイル状の、磁気作用が起こるために、当然それに対応する、

ちょうど、90度直交したところに、西と東が発生します。


 そして、交差した中心軸が、あなたの位置とします。

 そうすると、当然のことながら、東西南北の概念が、必ず生まれてくるのです。

 これは地球に生き、生活せざるを得ない拘束のなかで、やむを得ないことなのです。


 そのために、大きな意味での東西南北というのがあるにしろ、また、

それぞれの、細かい部分をとったとき、そこにも東西南北が。


 また、その細かいところを、細かく、細かくしていったとき、

またそこにも東西南北が、発生する。

 これは際限がないのです。


 つまり、東西南北という磁場は、無限に発生するフラクタル。

 その結果、あなた方が立っている、そのポイントからも、

磁気作用は、常に、発生しているのです。



 この磁気作用が、どういう磁気作用なのかは、「あなたの立っているところ」の、

地下のマグマ、岩盤、砂、土の層、それらの性質が、微妙に絡みあって、

あなたの立っているその部分、場所の、磁気作用を決定するのです。


 当然、地下に通っている「水脈」も、考慮すべき、重要な要素なのであります。



 そして、あなたが周囲を見回したときに、

建物や、木や、電柱、または電車の線路とか、様々な植物が目にはいるでしょう。

 当然、いろいろな、目に見えるものすべてが、独特の磁場を、形成していくのです。


 「いろいろな磁気作用、すべてが組み合わされたもの」が、あなたの立っているポイントの、

磁気作用をなのです。 そのとき、あなたが立っているポイントの、

エネルギー磁場は、分極して、プラスにまわる回転軸か、

マイナスに、左巻きに動く、マイナスの回転軸が、当然発生するわけです。

 そして、その二つが中和されて、「ゼロ」のポイントが発生します。


 あらゆるところに 「プラス」と「マイナス」と「ゼロ」。

「プラス」と「マイナス」と「ゼロ」。「プラス」と「マイナス」と「ゼロ」と、

再現なく、磁気作用は現れ、いろいろなところにも現れ、無限に際限がないのです。


 そうした環境下に、住まざるを得ないあなた方が、当然、引っ越し、職場、

あるいは通勤通路、寝ている場所にも、それらの影響を、微妙に受けざるを得ないのです。


 それに、天体の位置関係も、あなたの体に、影響を与えているのです。

 この、エネルギーの歪みに遭遇したとき、あなた方の体の調子が、おかしくなったり、

微妙に、経絡の流れがずれたり、精神のアンバランスを招いたりするのです。


 これを改善しようと、また、よりよく生きようと、

考え出されたのが「 風水術 」です。


 この「風水術」というのは、非常に、物理的な原則にかなった方法なのです。

 全く、迷信と決めつけられるものではないのです。


 植物にも、性質があります。

 動物も、固有の性質、磁場を持っています。


 建物も、「(人の)意識」の磁場を持っていますし、

建造物の素材、あるいは、鉄筋、コンクリート、木材、塗料。

何が、建材に使われているのかによって、固有の磁場を持つようになるのです。


 当然、なかに取り付けられた、電気製品の磁場も、影響を与えているのです。



 最近は、電気製品の影響は、非常に強くわたしたちの生活に影響を与えています。

 送電線ラインは、高電圧であるために、さらに強い作用を、及ぼしてゆくのです。


 これらの磁気バランスを、うまくとって、過度の変化をもたらさない、

安定した磁場を、保たせようとする方法が「風水術」という理論です。


 それは非常に合理的な手法でもあるのです。


 なにを使えば、なにを置いたら、その空間の磁気バランスがとれ、

またとれたとき、あなたの中の、「DNAの磁気バランス」はうまくとれてくるのです。

 そうしたとき、あなたの体は正常に、普通の、自然のリズムに沿って、

生きることができるのです。


 自然の作用の影響も、さけられないのです。けれども、これらの制約のなかで、

うまく生きていくための知恵、とでも申しましょうか。

 風水というのは、そういうものなのです。



 「 地場調整 」というものも、同じような意味をもちます。


 地場が、土地の磁場が、バランスを欠いたとき、

あなたの体にも、精神にも、影響を与えるわけですから、

この、地場をいかに調整するか。あなたの、DNAの中にある磁石に、

いかにうまく、宇宙エネルギーが、順調に流れるようにするか、

考えていかないとならないのです。


 「方位学」というものは、その原理を、うまく説明したものなのです。


 遠方の土地へと、離れれば離れるほど、あなたのなかの、

DNAの磁気作用が、強くなります。


 「DNAは、あなたのコンパスでもあり、メモリーです。」


 ここに、移動した土地の、すべての地場の情報を、蓄積してゆくのです。

 この、メモリー作用を、うまく発動させ、DNAのパターンを、

順調に進化、成長させること。それこそが、本来の「風水」。

 「地場調整」の意味なのです。

すべて、「科学的なメカニズムに基づいた手法」、であるのです。



 また、「人がもたらす、磁場の乱れ」というものも、非常に強いものがあります。


 人間は、磁石の固まりのようなものでもあるわけですから、

それぞれの人のもつ、固有のエネルギーが、大勢集まったとき、

また、大きな固有の磁場を、つくるのです。


 人と人、また、人と人との組み合わせによって、無数の磁場が発生する。

 人口が多ければ、多いほど、磁場は非常に強くなっていくわけです。

 都会などは、典型的な例でしょう。


 そして、大勢の人たちが作った共鳴磁場が、非常にネガティブに傾いたとき、

このネガティブを解消せざるを得ない、また、中和せざるを得ない、というふうに、

意識は、動かざるを得ないのです。これを解決するものも、「風水」なのです。


 人のエネルギーで、この、磁気のバランスをとることもできます。

 だれがが、そこに加わることによって、人々がつくりだす磁場のバランス、雰囲気の変化。

 このようなことは一般に行われており、Aさんと、Bさんが仲が悪かったが、

Cさんとが加わると、嫌悪なムードが緩和される、など、

このような例は、たくさんあると思います。


 それぞれ人の意識というものは、エネルギー体にすぎないわけですから、

これらの相互作用が起こっているわけです。それが、よい方向にゆくのであれば、

宇宙の進化に、基づいたものであれば、非常に素晴らしいものです。

 これを別名、「人間風水」というのです。

 人が、風水を行う、そのようなことも可能なのです。


 「風水」というのは、山や、川、水源や、木や、植物や、

建物だけをいうのではありません。「人」も、その中にちゃんと加わって、

すべての環境を作りだしているわけですから、「人」も考慮された上で、

「風水」をとっていかないといけないのです。



 人口が増えれば増えるほど、世の中が複雑になればなるほど、風水磁場はみだれてきます。

それは、当然としかいいようがないかもしれませんが、

人間社会が織りなす、複雑性、それがある以上、このバランスをとらない限り、

みな、大変な苦労をするのです。

 それを、うまく合理的に解消する。そのような方法が、風水術の極意なのです。




 あなたの、体のなかにあるDNAの組織、そのなかに持つ、磁気作用。

 ちょうど、ジャイロコンパスのようになります。


 そのコンパスが、微妙に動きが乱れたときに、あなたの体の中の、何かが、

影響を受けているのです。


 風水とは、このように磁気バランス、

微妙な、細かすぎるくらいの微妙な、磁気作用を、

有効な手段をとって、調整していく、そのことをいいます。


 これからの人々は、この大切さに、気づいていくのが重要だと思います。

 人は、無意識的に、心地のよいところに住んだものです。

今は、そうはいかないのが、現代社会の弊害ともいえます。


 そして、あなたのDNAの磁気作用を、強烈に乱してしまう、電気製品などが、

さらに悪い作用をもたらしています。


 それらに、適切に対処してゆく、「電気風水」というのも、

これから考えていかなくてはいけない、重要な課題なのです。


 さて、この「風水」の問題点ですが、これら地場の作用を感知して、

それらに、有効な対処を施して行ける、風水師が、まだ少ないのが現状です。


 物を、いろいろ位置したり、間取りを変えたり、色の組み合わせ、植物の配置など、

一般的な内容のことは、たくさんの書物で触れてはおりますが、

 すべてを考慮して、完璧な風水を行える人が、少ないのが残念です。


 また、波動というものは、弱点がある部分から、

またさらに、エネルギーの漏れを起こしてしまうという性質があります。

 たとえ、針の穴ほどの弱点からも、水が漏れてくるように、

一カ所でも、見落としがあると、そこから風水の乱れを、起こしてしまうことです。


 物で対処したとしても、また、エネルギーレベルの微細な波動において、

問題が発生してしまうのです。これも、際限のない、鼬ごっことなってしまうのです。


 このために、「物理的対処には限界が起こる」ことを、

前提として、知っておいていただきたい、ということです。


 このために、本当に微細なレベルまでの、風水調整には、

「意識」、「波動レベル」で、すべてをコントロールできる能力が、必要条件になるのです。


 「物」をつかっての、空間調整は、ある程度なら可能なのですが、

メンタルレベル、コーザルレベルでの調整は、「物」、それだけでは不完全なのです。

 これには、「空間の、エネルギー転換の能力」と、「高度の感知能力」がなければ、

できないのです。


古代の中国のように、仙人修行をして、最大限の感知能力を備えた風水師が、

いま現在、なかなかいないのが、残念です。






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