『セイクレッド・スター』

~魂の故郷への旅立ち~

1 理論編

第08章   「神仏の本当の意味」        by エル・カンタレーネ 

 この日本という国に於いて、神仏は、長い歴史に重要な役割を担っており、

神仏の存在なくしては、この日本の国民性は、成り立たないほどの、

役割を占めております。


 アマテラス大皇神を代表とする、神道系の神々、

 如来や、観音を代表とする仏教系の神々。


 それぞれが、古い歴史的背景を持ちながら、固有の特質を維持しつつ、

人々の心の中に、行事、伝承、祭り、文化として、

大きな影響力を残し続けております。


 本来は、もともとひとつの、〈 Law of one.〉“ワンネス”という、

創造の意識から発生したものなのですが、現象界の二極性というルールの中に於いては、

「神道」と「仏教」という形で分極し、神道が「覚醒系の意識界」を構築し、

 仏教が、「抑制系の意識界」を構築するに至っているのです。


 そしてまた、神道の中にあっても、天津神系、国津神系として分極し、

さらに多くの神々、分派を生むことになったのです。仏教に於いても、金剛界系、

胎臓界系の諸仏に分派し、多くの仏を生み出しております。


 そこには、様々な階層性を生みながらも、意識界の意識体、

エネルギーとしての機能を、十分に果たしているのです。



 もともとは、「大いなる創造のエネルギー球体」の分極が、固有の特質の中で、

分極による、多層に至ったものが、神仏の実態であり、


 個々の神仏を信じるという、人々の強い意識の働きかけがあったからこそ、

個々の神仏は能力を蓄積し、皆さまの表現に於いては、功徳とか、おかげ、という形で、

現象化されるに至ったのです。もちろん実際の人が神各化したのち、

そのパワーや、意識が残存するために、固有の意識をもった、

エネルギー体として機能するようにもなるのです。


 その人の意識体の長年の経験、体験の蓄積、そのものが能力となり、

強力なサポート役を果たせるに至ったのです。


 これも現象界、意識界との連携作用であり、それぞれの、位置する立場に於いて、

“ワンネス”に至るための道案内役を務めているのです。



 神仏は、それぞれの国の人々の文化、歴史、思想的背景によって、

姿かたちを変えるのは、やむを得ないと思います。

 本質的には、“ワンネス“が分極した、固有の特質を有する、

強力なエネルギー体のことを指すのです。


「人は信仰の対象を持つことにより、心の中に強力な信念を保持できること、

信じることを見失わないことで、生きる希望を持ち続けることができるのです。」

 これは、「意識の原理」そのものであると、断言できるからです。



 どの神仏も、人々にとって必要な形で存在し、人の要求、望みに合わせて、

それぞれの特質を持ち、得意な分野を持ち合わせてくれるのです。

 それが、意識界からのサポートであるわけです。


 すべては必要な存在、として敬うことで、さらに神仏は、

経験をあなた方にフィードバックできるようになります。



 この世の中で、この世に於いて、無駄なことは一切無いこと。

 このことを心の中に、肝に銘じて、神仏界の意識体を、大切にしていただきたいのです。


 人はひとりのみでは生きられぬもの。

 何か、背後の大きな力を持つことで、生きる希望と、光を見出すものです。

 何か具体的な姿かたちとして、具現化したものの方が、人は存在するものに、

意識の対象を向けられるのです。



 古来より、人々は、畏敬なるもの、

 自然や、大いなる存在を、何らかの姿かたちに、現してきました。

 山や、川や、滝や、大木、巨石。

 それらを、自然神の対象として、人々は固有の名を付けたのです。


 太極宇宙の魂の、根本にあるエネルギーそのものを、

極性を分極させ、四方八方、十六方、三十二方、六十四方と、いうふうに、

神々の性質を、分極させていったのです。


 それは、あなた方のチャクラの機能、そのものに当てはまるものです。


 あなた方に必要なエネルギー体を、神仏に例えながら、その名前を唱えることで、

神仏のエネルギー体に、アクセスできる。それが、真言、マントラ、呪文の、

本当の意味であり、古代の人々が作り上げた、巨大な、エネルギーシステムなのです。


 なかにはヒーリングのみならず、苦しみから救うこと、慈悲でもって魂を救済する役割、

魂を癒す役割。苦難の世の中にあって、人々の心に癒しを与え、生きる希望を与えるもの。

また、病気を治す役割をするもの。超能力的なパワーを発揮するもの。


 みな、働きは違いますけれども、あなた方の魂の、あらゆる部分に対応して、

役割が与えられているのです。それは神仏そのものに、個々の負担を残さぬため。


 得意な分野を分担することによって、あなた方の望みと、神仏名とをつなぎ合せる、

容易さを持っているのです。


 病気のときは、「薬師如来」を唱え、

力を持ちたいとき、勇気を持ちたいときは、「不動明王」を念じる。

 それも、意識の働きなのです。


 意識と神仏が連携され、あなたの信念が、強ければ強いほど、

神仏とのつながりは強くなって行くのです。

 信じれば信じるほど、神仏のご加護は与えられるようになっているのです。


 それは偶像崇拝でもなく「エネルギーの原理」を、そのまま具体化したに過ぎないのです。



 神仏のエネルギー体は、分身を行い「御魂分け」という形で、

全国各地に分布することができるのです。

 神仏のエネルギーと、土地の磁場、そして、その周辺に住む人たちの、

意識との連携によって、神仏のエネルギーは強くなり、

 分極された本体のエネルギー体は、ますます能力を増し、パワーを増してゆくのです。


 分派を作れば作るほど、パワーは増すようになっているのです。


 ただし、「人のネガティブを処理しなければいけない」、という負担は起こるのです。

 そのための土地の浄化、神仏のエネルギー体の浄化は、必要最小条件であり、


 これなくしては、神仏そのもののエネルギーも、穢れてゆくことになるからです。

 穢れを掃除する役割、それが、神官や僧侶なのです。

 残念なことに、すべてが正しく機能しているわけではありませんが…。



 神仏を動かし、人々の覚醒度を上げるためのサポートをする。気づきを与える。

これが神仏の本当の役割であり、意味なのです。


 時の権力者により、神仏のパワーは乱用されたこともあり、それそのものに、

カルマを残したこともあります。しかし、そのことが悪いということではなく、

人々を動かし、歴史を変え、この日本という国を、正しく存続させる。

その役割を果たしたわけですから、存在価値を、十分に認めるべきなのです。



 さらには日本の神々にしても、中国の神々にしても、西洋の神にしても、

 元は、ひとつの神に遡ってゆくのです。


 〈 Law of one.〉銀河系のセントラルサンの意識から、

人々の覚醒の役割を担えるように、インスピレーションを与え、

崇高なもの、尊厳あるもの、象徴的なもの、神秘的なもの、

それらを目覚めさせるために、人々に与えられたものなのです。


神仏の役割に、いち早く気づき、強力な信仰社会を作り上げてくださった、

あなた方の魂の先達に、感謝すべきなのです。


 あなた方の文化、教育、社会、思想、政治、すべてに影響を及ぼし、

心の奥深くに眠る「神仏」。これらは、非常にあなた方にとって重要なものであり、

否定すべきものではないということを、ここに断言したいと思います。



 そして最終的には、人は、神仏の加護なくても生きられる、

乗り越えられるものであることを悟って欲しいのです。


 神仏を越える魂となるには、神仏を知る必要があり、

それぞれの段階を経ながら、たゆまない努力が必要なのです。


 そのための加護を与えてくれるのが、神仏としての役割であり、神仏のみが、

宇宙のすべてではないことも、十分承知の上での、人々に対する愛と慈愛なのです。


 それを常に与え続けてくれているのが、神仏なのです。


 エル・カンタレーネからのメッセージでした。






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